消費税の軽減税率について

いよいよ来週火曜には消費税が10%に増税されます。

軽減税率とポイント還元と、制度が複雑な上に各社で対応が分かれることもあり、消費者にとって本当に分かりにくいですね。
そしてそれは、現場で働くスタッフにとっても同様で、「うちってどうなるんだろう?」と分からない場合はありそうに思います。
(私達も直前まで詳細は分かりませんでした)

病院や診療所ではどうなのか。
まず、ポイント還元は対象外です。自費診療でも保険医療機関と同様に対象外だそうです。

軽減税率は、食品と新聞が対象の制度なので一見関係なさそうですが、実は、サプリメントは「食品扱い」なので、軽減税率の対象になります。

私達が現在、取り扱っているサプリメントは、ポーサイン(経口のプラセンタ)、ソリュプロプラスホワイト(抗酸化剤・抗糖化剤、俗に言う「飲む日焼け止め」)、コルム(ビフィズス菌)、エクエル(大豆イソフラボンの代謝物エクオール)の四種類です。
これらについては、10月1日以降も消費税は8%のままとなります。

料金について

ひっそりとですが、現在の海老名メディカルサポートクリニック美容外科・美容皮膚科の閉鎖、そして、入れ替わりに海老名市内で開業することを告知させて頂いて、患者様からそれについてのお言葉を頂くことも出てきました。

その中で、質問を頂くこともあります。
やはり、気になるのは、料金のこと。現在、エステやレーザー脱毛に長く通って頂いている方には回数割引などをご提供していますが、こうした値引きがどうなるか、などもあります。

正式に決定しているわけではありませんが、今のところは同じ料金、各種値引きも同じように続けるつもりでいます。
施術回数で値引きをしている場合も、その「施術回数」はそのまま引き続く予定としております。

初再診料に関しても、今まで通って頂いていた患者様は、今まで通り「再診」として扱わせて頂くつもりです。
(問診票は新しいものを準備中ですので、改めてご記入頂くつもりです)

なお、こうした情報は、HPの「気になるポイント」にまとめてあって、適宜更新していますので、ご覧頂ければ幸いです。

トランサミンの飲み合わせについて

暑くなったり涼しくなったりで体調を崩しやすい時期。
先日、子供が熱を出して学校を休みました。ニュースなどを見ると、早くもインフルエンザに罹る方々が出ているとのこと。

少し前のことですが、肝斑でトランサミン(トラネキサム酸)を処方している患者様から問い合わせを頂きました。
風邪をひいて薬を飲みたいけれど、飲み合わせに問題がないかとのこと。

風邪薬にトラネキサム酸が含まれていることがあることは知っていましたが、個々の商品についての知識はありませんでした。飲むつもりの風邪薬の名称をお聞きして、少しお待ち頂いて調べてお答えしました。
10年以上、美容医として働いていますが、実はこうした問い合わせは初めてのことでした。

めったに受ける問い合わせではありませんでしたが、自主的に「念のため」休薬したという話は患者様からよくお聞きしていますし、知らずに風邪薬を飲んでいる方もいらっしゃるかもしれない、と思い至りました。

それで、メジャーな風邪薬(アマゾンの販売サイトでの人気商品)を中心に、トラネキサム酸の含有量を調べて表を作成してみました。
↓↓ 下記のリンクからご覧頂けます。
トラネキサム酸の飲み合わせについて

これからの季節、だんだんと風邪をひく方も増えてきそうです。肝斑でトラネキサム酸を内服している方で、風邪薬を飲まれる方は、この表を参照して、休薬するべきか続けても良いかの参考にして頂ければ幸いです。

ヒアルロン酸の注入セミナーに参加してきました

先日、アラガン社主催のヒアルロン酸注入セミナーに参加してきました。
こうしたセミナーは年に1~2回くらい、不定期で開催されているようです。

今回は、6月に新たに発売された、ジュビダームビスタ・ボルベラに合わせて、ボルベラの適応となる、目の下のたるみ治療と口唇のボリュームアップ治療を主題としたセミナーでした。

年を重ねた際の顔貌の変化は多岐に渡りますが、中でも気になる方が多い部位の一つが「目の下のたるみ」ですね。

眼球の周りの脂肪が突出してきていることが主な原因ですので、この脂肪を取り除いて、脂肪を包んでいる膜を下方に縫い付ける手術が効果的ですが、「手術」「メス」といったキーワードには抵抗がある方が多いです。
そこで、手術程の効果は期待できませんが、次善の策として有効なのがヒアルロン酸注入となります。

ボルベラは成形がしやすく、組織となじみやすいため、皮膚が薄い目の周りの治療に適しています。
目の周りへの注入は、以前は避けていたのですが、ボルベラの登場と、注入技術の向上もあり、最近は積極的に取り組んでいます。

実は、セミナーに先立って、同じ日の昼間、まさに目の下のたるみの治療をご希望された患者様がいらっしゃいました。
ボリューマを1本、ボルベラを1本(半分くらい)使用して、とてもご満足してお帰り頂けました。
やはり手術ほどの結果は出せないのですが、ダウンタイムを気にせずに、お手軽にその場で仕上がるのが、ヒアルロン酸が受け入れられる理由なのかと思います。

夜のセミナーでは、だいぶお若い方がモニターとなって実際に注入治療を受けられていました。昼間の患者様とは注入のポイントも大きく異なりましたので、勉強になりました。
モニター様は30代後半、何もする必要がないくらいの元々綺麗な方でしたが、ボリューマとボルベラと2種類のヒアルロン酸を合計5本くらいふんだんに使用して、とても自然に仕上がって、いっそう綺麗になられていました。
特に口唇への注入が、顔全体の印象が華やかで魅力的になると感じました。

アラガンのICCサミットに参加してきました

昨日、アラガンの勉強会に参加してきました。
「ICCサミット」という会でしたが、タイトルだけ見ても何の勉強会か分かりませんね。

アラガンは注入系治療の代表である、ヒアルロン酸やボトックスの製剤を販売している会社です。
アラガンの勉強会は時々開催されていて、製剤についての説明や、注入テクニックなどを学ぶ良い機会となっているのですが、今回はそうした技術的なことは当然の前提とした上で、ヒアルロン酸やボトックスなどの注入治療をどのように患者様にお勧めしていくかを学ぶ会でした。

総勢37のクリニックが参加して、各クリニックでの取り組みをポスターにしてお互いに発表しあった他、今泉明子先生やアラガン内の研究グループの方の講演、患者役とスタッフ役に分かれてのロールプレイなど、とても勉強になる会でした。

美容医療というのは、患者様の病気を診断して治療する一般の医療とは異なって、一人一人の患者様がそれぞれお持ちのお悩みに対して医療をご提供していくもの。
例えば、一口に「ほうれい線が気になる」と言っても、背景にあるお悩みや目的はお一人お一人で異なるので、最適な治療も当然、全員に同じで良いわけではありません。

患者様の真のニーズを汲み取って、最適な治療をご提案していく― そのためにカウンセリングをどう進めていくのか。
時間をかけて患者様のお話しをじっくりとお聞きする、これは今までも心がけていましたが、それだけではないということを学びました。

さっそく日々の診療に役立てていきたいと思います。